■段差解消
一般的なのは、スロープをつくることですが、単純にスロープにすれば良いわけではありません。急なスロープは逆に危険で事故にもなりかねません。ステップに変わるスロープは1/12〜1/15程度の勾配が必要とされており、スロープの上下には1.5m程度の平坦な部分があると良いでしょう。必要に応じ補助・転落防止として手摺を設けるのも良いでしょう。

腰痛の方あるいはパーキソン病の方などスロープが適さない人もいます。身体に障害がある方の住宅での設置には十分なご検討を
スペースの問題でスロープが設置でいない場合は、段差解消機などの機械を用いる方法もあります。

敷居程度の段差は、すりつけ板
階段の昇降を楽にするには、階段昇降機などもあります。

■手摺
手摺は、しっかり握りしめるものと体重を支ええるものがあります。
一般的には、トイレ・脱衣室・浴槽・玄関たたきに使用するのは前者で、通路・階段に使用するのは後者です。
しっかり握る手摺の直径は、28〜32mm。
通路などの手摺は、直径32〜36mm、取り付け高さは750〜800mmを目安としていますが使用者が決まっている場合は、大腿骨大転子部に合わせます。また障害者の場合、障害の内容によって取り付け高さが違います。使用者に合わせて取り付けてあげましょう。

階段・玄関の昇降用の手摺は、降りる際聞き手を使うようにしましょう。(降りる時のほうが腕に負担がかかり、事故も降りる時のほうが多いからです。)

通路の手摺は、衣類の裾が手摺に引っかからないように手摺の先端にエルボを使用しましょう。
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