最近、各地で地震が頻発しています。せっかく新築するのなら地震に強い家を建てたいとお考えの方も多いと思います。

では、どのような建物が、どのハウスメーカー・工務店の建物が強いと思いますか?

答えは、工法や建設会社だけでは決定できない、ということです。
実際に建築される間取りは様々で、間取りが違えば地震への強さも違います。
地震への強さのポイントは、次にあります。


@ 耐力壁の量
A 耐力壁の配置バランス
B 水平構面の強さ

耐力壁とは、筋交いや構造用合板等を用いた壁で地震の力に抵抗してくれる壁です。耐力壁量が少ないと大地震には抵抗できず倒壊してしまいます。
耐力壁の配置バランスが悪いと、耐力壁量が十分あるにもかかわらず、建物の剛心を中心にねじれるように倒壊します。重心をずらしたボールを投げると横に揺れるように見えることをイメージすると解かりやすいと思います。
水平構面の強さは、2階床面と屋根面で得られます。階段部分の小さい吹き抜けは問題外として、南北・東西にわたる大きな吹き抜け部分には、ひし形に押しつぶすような力がかかるので気をつけなければいけません。
建物の自重に応じて地震力を受けるので屋根材を軽い材質にすることは有効な手段です。

以上のような点から地震への強さが決まります。住宅性能評価では、耐震性能を「等級3」「等級2」「等級1」(等級3が上位)で表示していますが、地震に強い点をアピールしているハウスメーカーにおいても間取りによっては下位レベルの建物となる可能性があります。
耐震性能が気になる方は、ご自身の建物が、等級何レベルに該当するのか知っておくのもよいと思います。
(当然ではありますが、性能については、定められた方法で施工され得られるものであります。)
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